針原地区土石流
| 項目 | 実数 | 判定(1〜5) |
|---|---|---|
| 死者・行方不明者 | 21人 | 3 |
| 負傷者数 | 13人 | 2 |
| 住家被害数 | 18棟 | 1 |
| 浸水数 | 21棟 | 1 |
| 経済損失 | 42億円 | 1 |
「判定」は左の実数から自動で算出した 1〜5 の5段階指標です。右のレーダーチャートに対応します。
この災害の特徴
- 1雨が止んで数時間が経過した無降雨の深夜に、地表からは判別しにくい深層崩壊を起因として突発的に発生し、住民の避難判断を困難にした。
- 2まさに施工中であった砂防ダムを土石流が乗り越え、対策施設の整備途上で被害を防ぎきれなかった典型例となった。
- 3夕刻に自主避難したものの降雨が止んだため一旦帰宅、その数時間後に無降雨のまま土石流が発生するという、避難解除タイミングの難しさを露呈した。
COMMENT あのね、『針原』ってところの名前、知ってる? 『針』っていうのは、まだ角がとがったゴツゴツの岩のことなんだって。だから昔から、このへんでは土や石がドーッと流れてくること、いっぱいあったんじゃないかなって言われてるんだよ。
擬人化イメージ / 属性:地
レーダーチャート
外側にいくほど被害規模が大きいことを示します(最大 5)。
災害概要
平成9年(1997年)7月10日午前0時44分頃、鹿児島県出水市境町の針原地区で発生した土石流災害である。7月7日からの梅雨前線による豪雨で連続雨量が約400mmに達し、針原川上流の山腹(高さ約200m・幅約100m)が崩落、約16万m³の土砂が建設中の砂防ダムを乗り越えて集落を直撃した。深夜、無降雨の時間帯に前兆現象もほぼないまま発生したため避難が間に合わず、16世帯48人が家屋ごと巻き込まれ、死者21名・負傷者13名という惨事となった。住家全半壊18棟、床上浸水4棟・床下浸水17棟の被害が生じ、道路・河川・農地等の復旧事業費は総額約42億円に達した。本災害をきっかけに、鹿児島県は土砂災害発生予測情報システムの運用の整備を開始。雨量計を県内各地に設置するなどの対応で暫定運用を進めた。