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このページについて

ニュースや気象情報で耳にする「非常に強い台風」「震度6強」「警戒レベル4」といった言葉には、 それぞれ 気象庁や内閣府が定めた明確な基準 があります。 このページでは、災害の大きさや危険度を表す代表的なものさしを、種類ごとにまとめました。

数字の意味を知っておくことは、いざというときに 「今どれくらい危ないのか」 を判断する助けになります。 個々の災害の記録は 災害一覧 からご覧ください。

風風・台風の強さ

風のキャラ
よいか、そなたたちよ。『非常に強い』を上回る台風ともなれば、看板や屋根さえも容赦なく吹き飛ぶのじゃ。妾の忠告、聞き逃すでないぞ——決して、無理に外へ出るでない!

台風の「強さ」(最大風速による階級)

台風は中心付近の最大風速によって3つの階級に分けられます。「強い」より下の階級には呼び名がありません。

階級 最大風速
(階級なし)17.2m/s以上 〜 33m/s未満
強い33m/s以上 〜 44m/s未満
非常に強い44m/s以上 〜 54m/s未満
猛烈な54m/s以上

台風の「大きさ」(強風域の半径による階級)

「大きさ」は強さとは別の指標で、風速15m/s以上の風が吹いている範囲(強風域)の半径で決まります。 小さくても勢力の強い台風、大きくても勢力の弱い台風があります。

階級 強風域の半径
(階級なし)500km未満
大型(大きい)500km以上 〜 800km未満
超大型(非常に大きい)800km以上

風の強さと吹き方

台風以外も含めた、平均風速ごとの体感と被害の目安です。

平均風速 呼び名 人・屋外の様子
10m/s以上 〜 15m/s未満 やや強い風 風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない
15m/s以上 〜 20m/s未満 強い風 風に向かって歩けない。転倒する人も出る
20m/s以上 〜 30m/s未満 非常に強い風 何かにつかまっていないと立っていられない。飛来物で負傷するおそれ
30m/s以上 猛烈な風 屋外での行動は極めて危険。走行中のトラックが横転する

水雨の強さ

雨のキャラ
一時間に五十ミリを超える雨とあらば、傘などもはや用を成さぬ。無理に表へ出るでないぞ。命を粗末にすることこそ、恥と知れ。

雨の強さと降り方

1時間あたりの雨量による区分です。1時間に50mmを超えると、都市部では排水が追いつかず浸水が始まります。

1時間雨量 呼び名 降り方・状況
10mm以上 〜 20mm未満 やや強い雨 ザーザーと降る。地面一面に水たまりができる
20mm以上 〜 30mm未満 強い雨 土砂降り。傘をさしていても濡れる
30mm以上 〜 50mm未満 激しい雨 バケツをひっくり返したよう。道路が川のようになる
50mm以上 〜 80mm未満 非常に激しい雨 滝のように降る。傘は全く役に立たず、車の運転も危険
80mm以上 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感。大規模な災害が発生するおそれ

地地震の大きさ

地震のキャラ
同じ地震でもいる場所によって揺れの強さって、全然違うんだよ。だから、油断しないでね。君のこと、心配なんだからね。

マグニチュードと震度のちがい

マグニチュード(M)

地震そのものが持つ エネルギーの大きさ。 1つの地震につき1つの値が決まります。数字が1つ増えるとエネルギーは約32倍、 2つ増えると約1,000倍になります。

震度

ある場所での揺れの強さ。 同じ地震でも、震源からの距離や地盤の固さによって場所ごとに異なります。 日本では0〜7の10段階(5と6は強弱に分かれる)で表します。

気象庁震度階級

震度5弱以上になると、身の安全を確保する行動が必要になります。

震度 人の体感・行動
0人は揺れを感じないが、地震計には記録される
1屋内で静かにしている人の一部が、わずかな揺れを感じる
2屋内で静かにしている人の多くが揺れを感じる
3屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる
4ほとんどの人が驚く。眠っている人のほとんどが目を覚ます
5弱大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる
5強物につかまらないと歩くことが難しい。補強のないブロック塀が崩れる
6弱立っていることが困難になる。耐震性の低い木造家屋が倒壊することがある
6強はわないと動くことができない。耐震性の低い木造家屋の倒壊が多くなる
7揺れに翻弄され、自分の意思で行動できない。耐震性の高い建物でも傾くことがある
地震のキャラ
おら、震度6弱超えたら、まず自分の身ぃ守るんが先やで! 無理に動くな、じっとしとけ! 動けるようになってから、避難したらええんや。分かったな!

水警戒レベル(台風・大雨)

警戒レベルのキャラ
レベル4になったら、迷わんとすぐ逃げるがぜよ! 『まだ大丈夫』——これが一番危ないきに、しっかり覚えちょきや!

大雨や洪水、高潮などの災害では、住民がとるべき行動が5段階の「警戒レベル」で示されます。 避難が必要なのはレベル3からで、レベル4までに全員が危険な場所から離れることが原則です。 レベル5は「すでに災害が発生・切迫している」状態で、安全な避難ができるとは限りません。

警戒レベル 気象庁などの情報 とるべき行動
レベル1 早期注意情報 災害への心構えを高める
レベル2 大雨・洪水・高潮注意報 ハザードマップ等で避難行動を確認する
レベル3 高齢者等避難 高齢者や体の不自由な方、避難に時間がかかる人は避難する
レベル4 避難指示 危険な場所から全員避難する
レベル5 緊急安全確保 すでに安全な避難ができない状況。命の危険があり、直ちに身の安全を確保する

火火山の噴火規模と警戒レベル

火山のキャラ
噴火の『大きさ』と『警戒レベル』ってね、実は別々のものなんだよ!だからね、どっちもちゃんとチェックしようね!

火山爆発指数(VEI)と噴火警戒レベルのちがい

火山爆発指数(VEI)

噴出した火山灰・軽石・溶岩などの量そのもので噴火の規模を表す指標。 地震でいう「マグニチュード」にあたり、0〜8の9段階で、数字が1増えるごとに噴出量はおよそ10倍になります。

噴火警戒レベル

周辺住民や登山者がとるべき行動を示す指標。 地震でいう「震度」にあたり、同じ規模の噴火でも、火口からの距離や居住地域の有無によってレベルは変わります。

噴火警戒レベル

火山活動の状況に応じて、警戒が必要な範囲と、住民や登山者がとるべき行動を5段階で示したものです。 気象庁が常時観測している火山を対象に発表されます。

レベル キーワード 警戒が必要な範囲と行動
レベル1 活火山であることに留意 火山活動は静穏。状況により火口内に影響が及ぶことがある
レベル2 火口周辺規制 火口周辺への立入規制。住民は通常の生活
レベル3 入山規制 登山禁止・入山規制。状況により、火口に近い居住地域では避難の準備
レベル4 高齢者等避難 警戒が必要な居住地域で、高齢者等が避難する
レベル5 避難 危険な居住地域から全員が避難する

火山爆発指数(VEI:Volcanic Explosivity Index)

噴出物の量や噴煙の高さをもとに、噴火そのものの規模を0〜8の9段階に分類する国際的な指標です。 日本国内の噴火は、多くがVEI0〜4の範囲におさまります。

VEI 噴出物量の目安 代表的な噴火
VEI 0 1万m³未満 非爆発的(常時噴煙を上げる程度)
VEI 1 1万m³以上 小規模な噴火
VEI 2 100万m³以上 御嶽山噴火(2014年、推定)
VEI 3 1,000万m³以上 雲仙・普賢岳噴火(1991年、推定)
VEI 4 1億m³以上 有珠山噴火(1977年、推定)
VEI 5 10億m³以上 富士山宝永噴火(1707年)、セントヘレンズ山噴火(1980年・米国)
VEI 6 100億m³以上 ピナツボ山噴火(1991年・フィリピン)、クラカタウ噴火(1883年・インドネシア)
VEI 7 1,000億m³以上 タンボラ山噴火(1815年・インドネシア)
VEI 8 1兆m³以上 トバ・カルデラ噴火(推定7万4千年前)※有史以降の発生例なし

日本国内の噴火のVEIは推定値を含みます。噴出量の推定は調査により変わることがあります。

風日本版改良藤田(JEF)スケール

竜巻のキャラ
竜巻ってのは風速を直接測れねぇんだと。だから——ぶっ壊れ方見て、どんだけ暴れたか当てるんだってさ。……いいね、その壊れっぷりってやつ、あたし好きだよ。

竜巻などの突風は、観測機器で直接風速を測れることがほとんどありません。 そのため、建物や樹木の壊れ方を現地調査し、そこから風速を推定して階級を決めます。 従来の藤田(F)スケールを日本の建築物に合わせて改良したもので、 気象庁が2016年から使用しています。

階級 推定風速(3秒平均) 被害の目安
JEF0 25〜38 m/s 物置が横転する。樹木の枝が折れる
JEF1 39〜52 m/s 木造の住宅の屋根ふき材が浮き上がる。走行中の自動車が横転する
JEF2 53〜66 m/s 木造住宅の小屋組が損壊する。鉄骨造倉庫の屋根が変形する
JEF3 67〜80 m/s 木造住宅が倒壊する。鉄筋コンクリート製の電柱が折損する
JEF4 81〜94 m/s 工場や倉庫の大部分が倒壊する
JEF5 95 m/s以上 鉄筋コンクリート造の建物にも甚大な被害が及ぶ

核国際原子力事象評価尺度(INES)

原子力のキャラ
「よいか、人の子よ。レベル4より先——」「——それは、施設の内に留まらず、外の世界にまで及ぶ『事故』となるのじゃ。心して聞くがよい。」

国際原子力事象評価尺度(INES:International Nuclear Event Scale)は、原子力施設で発生した事故やトラブルの深刻さを、 国際原子力機関(IAEA)が定めた基準にもとづき レベル0〜7の8段階で表すものさしです。 数字が大きいほど、周辺環境や人体への影響が深刻であることを示します。

異常事象(レベル1〜3)

トラブルの影響が施設の中にとどまるもの。安全上重要な機能の一部喪失や、 作業員の被ばくなどが含まれますが、周辺住民への影響はありません。

事故(レベル4〜7)

放射性物質の放出など、影響が施設の外にまで及ぶもの。 周辺住民の避難や、長期にわたる環境への影響を伴うことがあります。

INES レベル一覧

レベル 分類 代表的な事例
レベル0尺度未満(安全上重要ではない事象)—
レベル1逸脱—
レベル2異常事象—
レベル3重大な異常事象法定の年間被ばく限度の10倍を超える作業員の被ばく 等
レベル4局所的な影響を伴う事故JCO臨界事故(1999年・日本)
レベル5拡大した影響を伴う事故スリーマイル島原発事故(1979年・米国)
レベル6大事故キシュテム事故(1957年・旧ソ連)
レベル7 深刻な事故 チョルノービリ原発事故(1986年)/福島第一原発事故(2011年)

出典・ご注意

このページの内容は、気象庁および内閣府が公表している各種の基準にもとづいてまとめたものです。 基準は改定されることがあるため、実際の防災行動にあたっては、 必ず 気象庁の最新の発表 と お住まいの自治体からの情報 を確認してください。

表中の色分け(黄・赤)は、危険度の高まりを見やすくするために当サイトで独自に付けたものであり、 公式の配色ではありません。